【4日目:月山】
日程:2008年8月5日
行程:御田原参篭所〜弥陀ヶ原〜月山(下山も同ルート)
「バン!バン!」
周りの車のドアの音で目が覚める。
外はまだ暗い。でも月山の朝は早いらしい。
みんなもう準備が整っている人が殆どだった。
私も身支度を始め、出発するころはだいぶ明るくなってきて
綺麗な朝焼けと共に鳥海山が臨めた。
今日は鳥海山もお天気良さそうだ。
☆朝焼けの雲海から顔をだす鳥海山
この鳥海山を一眼でぱしゃぱしゃと撮っているうちに
完全に明るくなってしまった。
☆登山口
☆御田原参篭所
月山登山でメジャーで栄えているのは、おそらく南の登山口「姥沢」。
姥沢は志津温泉が麓にあるし、リフトもかかっているし、
姥ヶ岳を経由して月山へ向かうのでルート的に眺めもよいとのこと。
しかし私が月山に登るのに選んだ登山口は、
北からの登山口「御田原参篭所」
これには訳がある。
(大した理由ではないが・・・)
弥陀ヶ原の写真が撮りたかった。。
終わっているだろうと思われたワタスゲが、
もしかして東北ならまだ終わってないかも!
な〜んて薄〜い、無いに等しい期待を抱いていた。
そして
・
・
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見事に終わっていた・・・
・
・
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が!!
最高です♪
月山が見守るように大きく広がる弥陀ヶ原。
そしてニッコウキスゲが沢山咲いていました。
☆ニッコウキスゲが両側からお出迎え
☆弥陀ヶ原の湿原・雲海・鳥海山
あまりに歩いてて気持ちよかったので、
弥陀ヶ原で1時間ほど費やしてしまった。
☆黄金のじゅうたんのよう
このお花は何ていうお花?
(自分で調べなさいっ!)
(約1年後に分かりました。イブキトラオノです。)
これまた、何ていうお花?
(だから調べなさいってば! from 自分 to 自分)
☆青空に映えるニッコウキスゲ
☆ウサギギクに似ているんだけど・・・
☆仏生池小屋
☆月山までの登山道
このあたりからどんどんガスってきて、
周りの景色は見えなくなってきた。
☆月山神社
月山の頂上はこの神社の中。
せっかくなので500円払って入ることに。
コレより先は撮影禁止のため、頂上の写真はありません。
☆月山頂上小屋
☆月山神社をバックにパチリ
これらの山々が見えるはずだったのね。
何一つ見えませんでした
ざんねーーーん(涙)
次に行く大朝日まで見られるはずだったのに・・・
☆姥ヶ岳方面?
でも、ちょっぴり姿を現した姥ヶ岳方面
このポイントで晴れ間を狙って少し待機した。
が、
30〜40分ほど待機してたけど、特に晴れることもなく、
劇的な写真が撮れるでもなく・・・
ハイ、撤収ぅ〜
月山登山は白い服を身にまとい、木の杖をもって
月山の神様を参拝しに来られる人が殆ど。
普通の登山の格好しているのがちょっとはずかしくなっちゃうくらい。
7月は何十台もの観光バスが駐車場に停まるくらい
全国から参拝にこられて、すごい人らしい。
☆今日のわんこ
仏生池小屋にいた、今日のわんこ。
いやされるわ〜
またまた行きにはなかったニッコウキスゲが咲き乱れ〜
そして、ただいま〜
途中で全くガスってしまったのが残念だった。
でも、月山から降りてきて、懸念していた足が
少し痛くなりそうな兆候もあるものの、痛くはならなかった。
1日おいて朝日に行く予定にしていたけど、特に観光したいとかもないし、
せっかくの時間がもったいない。
よし!今日中に朝日鉱泉まで行って明日から登っちまおう!
一泊だし、足が痛くなっても、休み休み行けば何とか。
「ゆぽか」という温泉に入り(←ここも400円!)
今日は節約でガスト。
山の中では殆ど炭水化物しか摂れないから、スタミナ不足にならないように
たんぱく質摂取と野菜を摂ることを心がける。
(意外に健康思考・・・)
鳥海山で出会った先生に教えてもらった通りの道を進む。
何だか暗〜くなってきて、すれ違う車もないと、心細くなってきたけど、
かろうじて2車線の道だったので、その点は安心。
でも、携帯の電波は既に圏外。。
山と高原地図の広域地図を見て分岐を確認しながら進む。
すると、ある分岐で曲がるとありえないくらい細い砂利道に!
え?!マジ??
車が通って出来る轍があるから・・・とはいえ、路肩がこわい・・・
こりゃないでしょう〜???
この道は引き返して、元の大きい道をもう少し進もうと思ってバックすることに。
暗いし、死角の部分が見えなくて窓を開けた瞬間
ブンブンブンブンブンブン
わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
外は虫だらけ。
ライトつけてるから余計に。
ハエより騒がしい虫を車内に2匹お招きしてしまった・・・
1匹は何とか外へ出したが、もう1匹が・・・
でも、運転途中にいきなり耳元で騒がれるとアブナイ・・・
バックミラー近くにとまったところで、サッとコンビニ袋をかぶせ捕獲成功!!
と思ったら、袋の中で暴れない・・・ブンブン音がしない。
あれ?
でも、車の室内にも居ないようだ。
あれ?あれ?どこいった?
でも、コンビニ袋を開けるのも恐い。
結局片手でコンビニ袋を封して持ったままハンドルを握り、もとの道をもう少しすすむ。
すると、T字路になっていて左に→して「朝日鉱泉」と書いてある。
あ、この道で合ってたんだ〜、良かった良かった。
と思ったのも束の間!
えーーーーーーーーーーーーーーーっ!
こんな道通るんですか????
さっきほどじゃないけど、よく似た砂利道。
すれ違うスペースはありません。
それどころか、車幅すれすれ。
もちろん街灯なんてありません。
でも、矢印はこっち。
ためらうも・・・ここまで来たしな〜
恐る恐る進む。
頼りない柵の下は崖です。真っ暗で路肩の状態もよく見えない。
そのうちザーザー雨が降ってきて余計に視界が悪くなった。
しかも左側は崖。
こんなとこでパンクしたら・・・熊の餌食か?
もうドキドキしながら、進みました。
「朝日鉱泉まであと4.5キロ」
小さい看板が見えた。
この4.5キロが本当に本当ーーーに長かった。
高速なら4.5キロなんてあっという間なのに。
ようやく朝日鉱泉ナチュラリストの家が見えた。
あ〜〜〜やっと着いた。
ホッとした瞬間トイレに行きたくなった。
でも、この朝日鉱泉、ナチュラリストの家に宿泊の駐車場と一般車の駐車場は別。
もちろん、車中泊なので一般車の矢印の方向へ。
すると、少しだけ広いスペースがあって1台だけ車が停まっている。
中に誰かいるんだろうか?
トイレはない。
とりあえず、車を停めて、エンジンを切って、ライトを消す。
すると・・・
・・・シンジラレナイくらいの無音、無光。
コ〜〜〜ワ〜〜〜イ〜〜〜ぃぃぃ〜〜〜
こんなところで、人に襲われても、熊に襲われても、
何が起こっても誰も気付いてくれないだろう。
どうしよう・・・
とうしよう・・・
どうしよう・・・
時間は20時過ぎ。
ダメもとでナチュラリストの家に宿泊をお願いしにいくことにした。
入り口は開いていた。
「すみませ〜〜ん」(弱気な声)
奥から人が出てくる。
「こんな遅い時間に申し訳ありませんが、予約もなんにもしてないんですけど・・・
宿泊させてもらえないでしょうか??」
(多分、チワワの目だったと思う。ど〜する〜アイフル〜)
「もう少し早かったらね〜」
(えーーー(涙)、やっぱりだめ〜〜?)
「あることはあるんだけど、女性には厳しいかな〜」
「もう、どんなところでもいいです!!!」(必死)
「一度、見てもらって、OKだったらどうぞ。」
「はい!」
(外に比べたらOKに決まってます。)
案内されたところは、昼間は談話スペースのようなところで廊下に直結。
そこにカーテンを取り付けてくれるという。
上はロフトになっていて、男性スタッフが寝るという。
「全然OKです。」
もう、ホッとしました。
少しくらい人目にさらされたって気にしません。
山小屋なんか雑魚寝なんですから。
それに比べたら快適です。
トイレもあるし
しかも
何日かぶりに布団で寝られるこの上ない幸せ・*:..。*゚¨゚゚・*:..。
もうこの上もなくありがたい話でした。
朝日鉱泉ナチュラリストの家の方、
遅い時間に訪れておきながら受け入れてくださって
本当にありがとうございました。
上布団蹴飛ばして、大の字になって爆睡zzz
目的地最終、大朝日に向けて・・・
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