双六岳

日程:2008年11月

行程
1日目:新穂高温泉〜鏡平〜双六冬期小屋
2日目:双六冬期小屋〜双六岳〜鏡平〜新穂高温泉





08−09 Winter Season第一弾の雪山です。

初めは常念岳へ行こうと思っていたのだけれど、ライブカメラで見たところ、
雪がみるみる減少・・・

そんなとき、まっぴーの槍平のブログを見て急遽、飛騨側に変更です。

目指せ双六!
辿り付けなかったら潰しのつくルートでもあるしね。

夏期の週末は激戦区の深山荘の駐車場。
今回は週末だというのに停まっていたのはせいぜい2〜3台。

もう夏〜秋山シーズンは終わったんですね。
ここからは厳しい冬の季節。
山の賑わいもありません。

なんだかちょっと寂しい・・・

6時20分近くに駐車場を出発。
地図のコースタイムどおりに行っても7時間20分。
雪が深けりゃ、もっと遅い。
しかも冬山テント泊装備で荷物も重い。
果たしてたどり着けるか?
つーか、雪あるのか?!

だいぶ深い霧がかかっていて少しモチベーションが上がりません。
天気が荒れて吹雪いたりしたらどうしよう・・・




☆わさび平

すっかり店じまい。
水にぷかぷか浮いたお野菜やフルーツの姿はもうありません。




前方、ちゃんと雪の付いた山が見えてまいりました。
もう水の心配は要りません。

そして、青空は見られないものの、
霧がどんどん晴れて見通しが良くなってきた。
少しテンションが上がってくる。

風も殆ど無くて寒くなく、歩きやすい。




☆槍も見えてきました
(ここからの槍はぶちゃいくなのよね〜)




☆振り返れば、乗鞍と焼岳




☆シシドウガ原

昨年の9月が懐かしい。

夏は草でわっさわさしていているのに、すっかり枯れて向こう側が良く見える。
そして徐々に雪山らしくなってきた。

くまのおどりばって書かれていた付近も雪の中。
クマは出て来ないで・・・もう冬眠しているよね?

ね???




☆鏡平


ここまで5時間かからなかった。
いいペースです。

鏡平からはピッケルを持つことに。
アイゼンはまだ付けない方が歩きやすそう。
稜線に出て雪面が硬ければつけることにした。

鏡平である思いがけない方に出会い、
行き先も同じだったことから、キックステップを代わりばんこで行くことに。
一応、1〜2人くらいが通ったと思われる踏み後は付いていた。
ただ、歩幅が大きい・・・

鏡平を越えてからは雪がしっかり付いています。
鏡平から双六への夏道はトラバースするように道が付いているので、
雪が深くなると道がなくなってただの斜面となり、この通り進むと大変危険。

でも、今回はそれほど雪深くなく、登山道に20〜30センチ雪が乗っかっている程度だったので
問題なく夏道登山道で行けた。
ここが駄目な場合は左から回り込んで直登になるんだそうです。

しかし、距離的には結構長いので、踏みぬきが少ししんどい。




途中、こんな足跡や・・・



こんな足跡や・・・熊??



こんな足跡も・・・

鳥の足跡?
水かきがついてるんですが?
輪っかのようになってます。
雷鳥?
じゃないよな〜
うーーーーーん、何だろう。




天気はイマイチなものの、視界はずっと良いです。
風もあまりないし、寒くないし、歩いていて気持ちよいです。



☆鷲羽が見えた!




☆頑張って歩いてます。




☆小屋が見えた!

でもまだまだあるな〜(汗)




☆白山

夏の白山テント泊企画、やりますか〜






☆槍を眺めながら・・・





☆知らない山々に夕焼け




☆ようやく双六小屋到着!




稜線に出ても雪は軟らかかったので、
そのままアイゼンをつけずに双六小屋までいけました。
到着時間は4時半。

やっぱり雪が深くなった鏡平から先で時間がかかった。
(途中、ちょっと遊びすぎたのもあるけど・・・)





双六には冬期小屋があるので、もちろん冬期小屋を活用することに。
初・体・験!!



☆とっても綺麗な冬期小屋でした


視界は良かったけど夕焼けも期待できないお天気だったので
夕食を済ませて、冬期小屋内にテントをはり、就寝。


寝ようとしたそのとき!
何やらカリカリ物音が聞こえた。
結構大きな音。
クマがツメで小屋を引っかくような音・・・
恐くて眠れなかった・・・

双六の冬期小屋は快適でした。
いつクマが小屋に侵入してくるか恐怖に戦いて1時間くらい眠れなかったこと以外は・・・





≪翌日・・・≫


双六に登ることをすっかり忘れていて、そのまま下山する気マンマンだった私。
やっぱり、そこではダメでしょう・・・

朝8時半という遅いスタート。
まずは双六ピストンです。
もうバテバテなのと、やっぱり雪山がまだ少し怖い私は
ピークなんて行かなくてもいつ引き返してもいいと思っていた(笑)





だらだら歩いてても静止画だと絵になるもんですね。



☆双六まであとちょっと!

でも、このタラタラがやタラと長い・・・

山頂まで行くとやっぱり行ってよかった。
足取りの重い私を何とか引っ張ってってくれた友人に感謝です。



☆雪山登山、初心者・・・がんばっております

後日、中級認定書が送られてくるらしいです。




☆樅沢岳

ここも今度来たら登ろうっと。



時間がないってのに、私の足は遅いし、
途中で写真撮るし、
プチ滑落停止訓練したりで結局
双六小屋⇔双六岳
ピストンに3時間もかかってしまった。

ちゃっちゃと荷物片つけてハイ、早くおりなきゃ時間ないよ〜




☆冬期小屋さん、お世話になりました



弓折付近から見る西鎌は本当にいい景色です。
その西鎌に雲がながれはじめた。
(写真はないんだけど・・・)

そういえば、昨年の9月にも見たな。
雲の滝・・・
幻想的でございました。
(写真はないんだけど・・・)





前日は晴れでなないけど、雲も全くなかった。
今日はどんどん雲がわきたってきた。
やっぱり山には雲ありきです。





☆穂高にかかる雲が本当にいい感じでした。





「早くおりなきゃ、暗くなっちまうよ〜」

とか言いながら遊ぶことをやめない私達・・・f^^;

この正面の池の氷はめちゃくちゃ分厚くなっていて、
氷の上に乗っかって体でツリーって滑ったりして遊んでしまいました。

とき、既に3時。
地図どおり下りても下山は7時?!
あら、大変!!
もう日も短かいし、5時半には真っ暗ですよ。

ここからは真剣に歩きました。
イタドリガ原の少し下の河原のところで真っ暗なのは避けたい!
だだっ広くて方向を見失いやすいし、足を滑らせて川に転落もしたくないし。

薄暗かったけど、何とかここはまだ明るいうちに通過。

わさび平の少し上くらいからもう真っ暗。
ヘッドランプで照らしながら歩きました。

こんなに暗い中歩くのは何年ぶりだろう。

でも、あとは車も通れるような砂利道。
もう安心。

何とか6時過ぎには新穂高温泉に到着。
真剣に歩いたから早かったね。
やればできるじゃん。

ちょっと遊びすぎでした・・・^^;
ちょっと笑いすぎました・・・^^;
でも、沢山歩いて、笑いすぎた2日間でした。
なんか、心地いい達成感でした。

恐がる私を引っ張ってってくれた友人に感謝です。
ありがとう☆

下山後、温泉入って、ヒダギューステーキ食べて帰りました。
帰りの運転がやばかった・・・

我慢して運転してたら、一瞬意識が飛んだので、
こりゃ〜〜まずいとSAで車を停めたら信じられないくらい爆睡してしまった。

そして、再び走る。

・・・そう、そうなんです。
この山行がテラノとの最後の旅となり、翌日は新車の納車。
燃費走行無視して久々にとばしました。

やっぱりいい車だ・・・
いつまででもコイツと一緒にいたいな。
息ぴったりなのに・・・

テラノよ、6年間ありがとう☆


次の山行からは、新しい相棒と共に参りまする。





登山&バックカントリー記録



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