唐松岳

日程:2009年5月23〜24日
≪山行仲間≫
とりっぴ、モン吉☆


【1日目】

(ゴンドラアダム・アルペンクワッド・グラードクワッドを乗り継いで)
八方池山荘〜八方池〜丸山〜唐松頂上小屋〜唐松岳山頂往復



昨年実現しなかった残雪の蝶ヶ岳。
今年もリベンジでと思いボスを誘う。
すると

とりっぴ:「唐松にしない?」

うん、それも行きたいって言ってたよね。
確かに昨年も良かったから私も今年も行きたかった。
ってことで唐松に♪

しか〜し、予報が冴えない。
何とか土曜日のお天気は回復したものの、日曜が・・・
とりっぴと一緒なら少々お天気悪かったっていいさ☆


ゴンドラ乗り場。
とりっぴが
「前テント装備で来たときは、ゴンドラに荷物が入りにくくてさ〜」
ってな話を乗る前にしていた。

前3人、後ろ3人の6人乗りのゴンドラに、
前後で1人ずづ乗ってくださいと係りの人に言われる。
私が後ろに先に乗った。
少し入り口が狭くてザックが引っかかった。
次にとりっぴが乗り込む。
先にザックを乗せたら真ん中の柱にピッケルが引っかかりなかなか乗れないとりっぴ。
係りの人はとりっぴが引っかかったのだと思ったのか、とりっぴを押し込んでいる(笑)


☆アルペンリフト乗り場


やっぱり青空は臨めない・・・



☆グラードクワッド乗り場に咲いていた水芭蕉

♪水芭蕉の花が咲いている〜夢見て咲いている水のほとり〜
しゃくなげい〜ろに ラララララ〜(←忘れた)
遥かな尾瀬〜♪

尾瀬に行ってみたいな・・・



☆グラードクワッド降り場と、八方池山荘




さて、ここから唐松を目指して・・・
青空はやっぱり臨めない・・・

・・・と思って下を向いて歩いて見たら!


あ!見て!青空が!




ここぞとばかりに



2人ともカメラを取り出して



パシャ☆パシャ☆パシャ☆
もう、見れないかも知れないからね。
こんな瞬間は大切にしなきゃ〜




あぁぁぁ・・・雲がだんだん上に上がってきた・・・
もうだめかも・・・なんて言いながら




なかなか青空は姿を消さない(笑)




☆八方池付近。

池はまだまだ雪の中です。
このあたりで一眼レフを取り出して撮って見る。
だって、青空、ここだけかもしれないから・・・

あぁぁぁ・・・雲がだんだん上に上がってきた・・・
今度こそだダメかも・・・



でも青空はなかなか姿を消さない(笑)







この辺りの沢はどこを見ても迫力があります。
特にいつも思うのはこのスポットに人が立っていると、
そのスケール感が伝わってくる。
この写真じゃなかなか伝わらないと思うけど・・・^^;




八方池を越えてここからは、登山道。
観光の軽装備者はここまで。
昨年、肩掛け鞄で手には荷物をもって両手をふさがっている人に
「ここから上の唐松岳には日帰りで僕でも行けますか?」
と言われたのを思い出した。





モン吉:「いいの撮れた〜?」
とりっぴ:「イマイチ!!」




右の雪の上を通ってもいいかと思ったけど、
トレースもなくて、気温が上昇してて踏み抜きが大変そうだったので、
トレースどおり、この島の上を歩くことにした。
つるつる滑る草でひじょ〜に恐かった。
帰りは右の雪の上を降りようと思った。

(業務連絡:とりっぴ、まさしくココ↑が証拠写真だ!)




☆五竜方面もずっといい感じです



(業務連絡:とりっぴ、この場所もちゃんと写真に撮ってたよ・・・私。
帰りは2人とも通った記憶ないって言ってたけどね^^;)




私たちの遥か前に3人のパーティーがいた。
おそらく、私達が辿っているのはそのパーティーのトレースだと思う。
ここを登り切って、またつるつる滑る草の上をよじ登って尾根道に出た。
印象的だったのでココは後々、よく記憶にあった。


その尾根道。




やっぱり五竜にカメラを向けてしまいます。




ここを少しいったところの・・・





この斜面から昨年アイゼンを履いた。
今年も同様ここからアイゼンを履くことに。










しばらく行くとこんなクラックも多く見られました。





ガシ!ガシ!ガシ!ガシ!
重いアイゼンは一度履いたら外しません。
超強力スパイクのまま突き進みます。




☆不帰キレット二峰




丸山が見えてきました。
ん?
あれ、丸山?違うんじゃない?
そんなに近かった?
違ったらショックだし・・・



とりっぴ〜!



丸山だったよ♪



丸山なので、丸を2個ほど作って見ましたが、
上の手を「山」にすれば良かったと後でちょっと後悔。





水平は狂ってません!
とりっぴがちょっとフラついてます。





あ〜だんだん青空なくなってきましたね。






そしたら、やっぱり・・・




この動物が出現しました!!
やっぱりお天気下り坂なんかいね。。

にしても、立山で見たときよりだいぶ黒くなったね。




☆唐松沢

この険しい沢にいつも圧倒される。
でも、ここをスキーで滑る人がいるんだから、なお圧倒される・・・




この辺りは少し急だった。
下山時はもうちょっと雪がしまっていますように。。。




とりっぴ、もうちょっとだよ〜



この岩の向こうに行けばもう小屋です。
がんばろ〜〜〜♪




唐松岳頂上山荘、見えました!
しっかり雲海の剱岳付きだ〜
ひゃっほ〜〜い♪



唐松もずっと雲に隠れていない!


そして、唐松頂上小屋。
とりあえず、チェックイン。
昨年はテントだったので、受付部分しか知らないが、
改装したてなのもあって小屋は結構キレイ。
でも、上の写真を見ても分かるように小屋は結構な工事をしている。
小屋と外との連結がビニールシート1枚の部分も見受けられる。
夜は寒くないのかなぁ。


予想に反して剱岳も五竜も顔を出しているし、
「唐松山頂行こうよ!」
って言うと、あれ?ボス、あまり乗り気でない。

と:「こういうときって、頂上へ行ったら雲の中に入っちゃうもんなのよね〜」

モ:「小屋にいたら何かと食い気に走っちゃうし、
ダイエットだよ、ダイエット!燃やすぞ脂肪!」

と、あまり乗り気でないとりっぴを引っ張って頂上へ。




雲の中に・・・
入りませんように・・・



頂上、到着!



なかなか・・・



いいじゃなぁ〜い?



雲の中に隠れなくてよかった。

なかなかいいけど、光がないねぇ・・・
と、とりっぴ。

すると・・・





徐々に光も差してきた☆




またまた、シャッターを切りました。








おじさんも必死に写真を撮っていた。
おっさんみたいな、モン吉☆です^^;




雲がいい感じにかかってて、光も出てきて、
ほな、やっぱりこのポーズでしょ♪




私が夕焼けも見れるかもよ!
っていうと、
そこまでは厚かましいでしょ〜
そんなに欲出したらバチが当たるよ〜
お天気は夕方から崩れるんだから・・・

と叱られたのに、十数分後・・・

「日の入りが7時前だから、夕焼け本番は6時半くらいだし、
夕食を10分で食べて、急いで外に出れば何とか間に合うよ!
そのためには、ご飯食べる前に撮影の準備をして食堂におりて・・・」

夕焼け撮る気マンマンのボスに変身していました(笑)

小屋に帰ると、しばらく剱は顔を出しているものの、
そのうち外は真っ白で何も見えなくなってしまった。

やっぱり夕焼けまではずうずうしかったね〜^^;
まぁそれはそれで夕飯もゆっくり食べられることだし、いっか〜♪
ってなことで、撮影がないとなったらビール飲もうっと!
って、ビールを購入した瞬間!

ぱぁ〜〜〜っと視界が晴れた。
もう、崩れようがないっていうくらいに雲海の雲も安定している。
これは、夕焼けチャンスではないか!


夕食のはじまった6時頃、日が差していい感じのときに
ビールでちょっとお腹がいっぱいの中、
夕飯を急いで食べる。
早食いは苦手です。






ところが太陽は下部に広がる暑い雲の層の中へ・・・

「早くしないと!」

と興奮していた2人の声のトーンが何となく徐々に下がってくる。
何とか10分くらいでかきこんで高台まで上がる。

ほんのりピンクに染まって綺麗な夕焼けでした。
でも、ちょっと光と色が足りなかったね。
残念・・・

でも夕方から下り坂のお天気で剱岳くっきりの夕焼けが見れただけでも
ありがたいことだよね☆




日が下の方に行ってから、雲を抜けたのか



唐松岳の後ろでまた光が差した。



と:「念願の剱岳と雲海が撮れて良かったよ〜」

と、とりっぴ。
そう言って貰えてよかったよ〜♪




やっぱりここの景色は最高だね☆


小屋に帰って談話室と化した食堂でお喋りして、
その後、貸切状態のお部屋に戻っておしゃべりして、
夜は更けていきました。






というか・・・
「鼻づまり大丈夫?」
って気遣ったような発言の直後、
そっこう寝ちゃってごめんなさい^^;

薄情者・・・モン吉(反省)








【2日目】

唐松頂上小屋〜丸山〜八方池〜八方池山荘

(ゴンドラアダム・アルペンクワッド・グラードクワッドでおりる)


一応、ずうずうしいながらも朝焼けを期待して
セットした目覚ましが4時ごろ鳴る。

窓の外を見に行くまでもなく、
嫌な音がしている。
風の音と、雨の音。

「うわぁ〜最悪・・・」

もちろん、朝焼けなどあるはずがないのでもう一度寝る。

5時過ぎ。
窓を開けて外を見てみる。

雨じゃない!
雪!吹雪!!


でもかろうじて視界はくっきり開けていた。

私達が心配していたのは、視界不良。
唐松から八方尾根は視界が悪いときの遭難が後を絶たない。
大丈夫だという保証はどこにもない。

小屋の人に天気予報だどうだったか聞くと
今日は寒波の到来でお天気はどんどん下り坂とのこと。
天気図が見たかったのでテレビを付けて貰うが
なかなか天気予報が始まらないので出発することにした。




地面はうっすら雪化粧。


昨日はしゃばしゃばだったところも適度に雪がしまっていて歩きやすい。




サクサク行きます。




悪天候かと思ったけど、それなりに雪に吹かれることも
雨に降られることもなかった。



ここくらいまではまだ結構視界も良かった。






丸山ケルン付近。
まだ視界は良いです。

丸山ケルンを越えた斜面の下に少し平らになっているところがあって、
そこにかなり大勢の人々がテントを張っていました。




もう、小屋は開いているんだけど、この時期って微妙ですよね。

こんな列なんかも見れた訳で。



1号車、2号車、3号車?



チンギスはーん、天津はーん、まいこはーん

ってな感じでしょうか。
(見つかったら怒られそう・・・^^;)

さてさて、唐松岳頂上小屋の ホームページに
「下山時は南東方向に張り出している尾根に迷い込むことの無いよう
必ず地図で確認してください。」
とあった。


「雪の下山は楽チンだね〜♪」
って言いながらザクザクおりていると

モ:「あれ?とりっぴ、こんな急斜面通ってないことない?」
と:「そうだね、通ってないよね。」

でもトレースはしっかり付いている。
ピッケルの差しあともそこらへんにグサグサ付いている。
多分、さっきのテント集団のものと思われた。
この辺で八方池に抜ける以外にルートなんてないから、
集団のトレースが正しいのだと思うのだが、
通った覚えのないところを行くのは大変抵抗があった。

とりあえず、確実に歩いた覚えのあるころまで戻って検証することに。
たしか、登りでは北東に雪渓を上って尾根にでた覚えがあったのでそこを探した。
それは見つかった。
そして、そこを下り終えて・・・

あれ?
ここから下はどのように登ってきたの???

とりっぴも私もまったく記憶がない。
しかも夏道がその雪渓の下に伸びている。
だから私達はそっち方面だと思うものの、
その夏道でさえ通った覚えがない。
さっきまで良かった視界は、またこんなときに限って悪く
視界はほとんど開けていなかった。
私もとりっぴも頭が「???」だった。

すると一瞬視界が開けた。とりっぴが、
「あれ見て!!」
指す方向を見ると思いも寄らない方向にケルンが見えた。
この辺でケルンが見えるとしたら八方池の方面しかない。

地図とコンパスで方角を確認した。
間違いなく、八方池のケルンだった。
狐につままれた気分だった。
通った覚えはないけれど、方角は間違いなくなったので
テント集団のトレースを辿った。
「一体、私達はどこを通ってきたの???」
すると、登ってきた斜面はすぐ横にありました。





たったそれだけのことだった。
それだけのことなのに・・・
登りと下りでは景色がちがうこと、
そして何といっても視界を失ってしまったこと。
これが原因でまったく分からなくなってしまうことがある。
危うく私達は唐松岳頂上小屋のHPに記載されている

「南東方向に張り出している尾根」に迷い込もうとしていたのかもしれない。

あのとき、一瞬視界が開けてケルンが見えて良かった。

見えなくても、私もとりっぴも
「ここを通った!」
っていうところを見つけるまでは先に進もうとしなかった。
これはこれで正解だと思う。


視界が晴れていればこんなに一目瞭然なのに、
視界がないとこんな狭い範囲のところで自分達の通ってきたあとが
本当に分からなくなるなんて。

でも、「こんなところで???」
って場所が場所なんで、やっぱり私達にはちょっとショックだった。


そんなこんなで八方池付近まで戻ってきた。



八方池はまだ雪の中。



そしてクワッド乗り場までもうすぐ!



リフト止まってなくて良かったね〜。



リフトが止まっていたら、歩いて下りなきゃいけなくなることまで心配していたとりっぴ。
何故か、私はそれは心配していなかった^^;
(根拠はないけど・・・冬によく白馬に来ているからかな?)

グラードクワッドの直前くらいで、とりっぴが頭痛がするという。

モ:「大丈夫?リフトで一気に標高下げて大丈夫?」
と:「リフト乗らせてください!!」
モ:「歩いて下った方がいいかもよ!^m^」
と:「お願い!リフトに乗せて!(><)」


そして、
私のお気に入りの温泉、みみずくの湯へ♪



白馬にはいくつも温泉があるのに、私はいっつもここへ行ってしまう。
ここの温泉はお肌がスベスベになるのだ☆


おそばを食べに行こうと言っていたのだけれど、
私のお勧めのお蕎麦屋さんは残念ながら閉まっていた・・・

そこで思い出したのが白馬飯店。
白馬には十数年間、毎年行っているのに、このメジャーな飲食店に一度も行ったことがない。
おそばに比べたらちょっと重いけど、とりっぴに聞いてみるとOKだったので、
白馬飯店へ。

メニューを見ると、広東風そばと五目そばの写真が全く同じだった。
実物はさすがに違ったね。
どっちかが塩味で、どっちかがしょうゆ味。
私は塩味を注文。



美味しかったです♪
(でも、しょうゆの方が正解だったと思う!)

豊科まで一緒に走って、私はスイス村へ寄り、とりっぴはそのままインターへ。
ちょっとお土産買って、セルフでガソリン入れて、私も豊科ICにイン!

乗り換えてから今の車、知らない間にスピード出てます出てます。
塩尻辺りで見覚えのある車が左前方に見えてきたと思ったら?
やっぱりとりっぴの車だった^^
抜かれたの知ってた???
追い抜くときに社内を横目でチラッと覗いたけど、
とりっぴ何かドリンク飲んでたね^^
眠眠打破??(笑)

小牧ジャンクション付近で8888`。
私も平均燃費がこれまで出たとのなかった13`代をマークしやした。

天気予報がイマイチ良くない中、
「行こうよ!」
って言ってくれてありがとね。
殆ど完全に諦めていた、剱岳や五竜もバッチリ見えて得した気分でした。
とりっぴにはいっつも心の底からの元気を貰います。
だから、ありがとう☆

今度はお天気良かったら今度こそテントで、
まったり登山行こうね〜〜〜^^♪




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