雲の平・水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎岳



日程:2009年9月19日〜22日
単独



取れないと思っていたシルバーウィークのお休み・・・
奇跡的に5日間フルで休みになった。

しかも連休前半にずらりと並ぶ晴れマーク。
後半もそんなに悪くはなさそうだ。

混むかもしれないけど
これはどこかへ行かなければ・・・

ずっとずっと前から行ってみたかった雲の平。
今年の夏季休暇に行けたらと思っていたのに、実現せず。

そして、この雲の平、つい最近までずっと
新穂高→双六→雲の平
でしかいけないものだと思っていた^^;

槍穂の地図しか眺めていなかったから・・・(-_-;)
ある日、ふと、その延長の剱岳の地図を見てみると!

折立(登山口)から薬師岳、雲の平、鷲羽岳や黒部五郎岳を通って折立に戻ってくるという
車乗りに魅力的なコースがあるではないか!

知らなかった・・・
でもこれを行くにしても4〜5日かかる。

こんな行程、いつか行けるかな〜なんて思っていたら・・・この連休☆
しかし、確定したのは木曜日。

そんな急にお休みが決まったって、
誰と予定が合うわけでもなく必然的に単独なわけで・・・

沢山の不安はあるけど、とりあえず行ってみよう。
でも、まだ肩が万全ではない。
・・・少しでも無理を感じたら引き返すことにして。

今回の山行では、とりっぴやまっぴ〜を見習って時間をメモしてみました。


【プロローグ】


前夜、折立まで向かおうとナビをセットすると・・・
何?!
道路規制の案内。

『はて?』

白山に続きまたまたやってしまいました。私の調査不足。
とあるSAで車を止めて電話で問い合わせると、有峰林道は夜20時〜朝6時は閉門しているそうな。

『はて?』

これは早く行って料金所の前で並んでおくべきなのか、
それとも朝の6時に開くのに、そんなに前から並ぶ人がいるのか?
雲の平山荘は改装中で泊まれないし、
みんな2泊くらいでお手軽に行ける穂高方面へ行くだろう・・・
こっちは結構人が来ないかも♪

なんていう私の判断。。

3時らいまでSAで寝て、高速料金を1000円にして5時ごろ到着目処に向かう。
5時前に料金所に到着。

な〜んだ、やっぱり誰もならんでないやん。

料金所に人がいたので
「折立まで行くんですが、6時に開門ですよね?」
とたずねると、
「そうだけど、こっちのゲートから入ると峠も越えなきゃいけないし、時間かかるよ。
もう一つのゲートの方が近い。5時過ぎになったら、僕もそっちへ向かうから付いてくるといいよ。」

ナント2つゲートがあるらしい。
お言葉に甘えて、後を付いていくと・・・

な〜に〜こ〜れ〜!!

料金所は遥か遠くにあるのに、長蛇の車の列。
折立の駐車場は40〜50台しか止められないというじゃないですか・・・

開門までに時間があったので、自分が何台目にいるのか数えてみると、60台目くらいだった・・・
これは駐車場敗退か・・・
恐るべしシルバーウィーク5連休。
完全に侮っておりました。

でも何とか駐車場ではない空き地みたいなところに止めることができた。



空き地どころか道沿いにずらりと止められた車の列。
正規の駐車場は遥か向こう・・・





【1日目:始まりはおとなしくね】


行程:折立〜太郎平小屋〜薬師峠キャンプ場



7:40 折立登山口出発



こんな時間からの出発じゃ、テント張ってから薬師岳のピストンはしんどそう。
あと3日も歩かなきゃいけないし・・・
この時点で90%、薬師岳は断念。



9:00 三角点


☆どかーんとザック

この辺りまでは好調と思われた。
ここを越えてからどんどん肩が痛くなる。
打撲の痛みなのか、重たいからなのか分からない。
重いからといって、右肩だけザックのショルダーをずらしたり
左右に振ったり、浮かせてみたりするが、
余計に悪くなるような気がした。



10:25 五光岩ベンチ

肩はあまり動かさず、
首だけで振り返ったりもしない方がいいってことが徐々に分かってきた。
でも、もう遅い。。
痛みは増すばかりで明日以降が不安になってくる。



稜線にでると・・・



素敵な道が続いていた。
この辺の地形って、平たいのね。



紅葉も始まりかけている。



薬師岳も見えてきた。




11:15 太郎平小屋



キャンプ場は少し離れていてビールは売っていないと思ったので、
肩が痛いながらもあと350gを我慢して担ぐことに。
(ここは呑助魂ぢゃ☆)

保冷のため、タオルにしっかり巻いてザックの中へ。
太郎平小屋から薬師峠キャンプ場の下りで本当に肩がつらかった。



薬師岳へ伸びる薬師峠への道。
平たい地形って何だか素敵☆



11:30 薬師峠キャンプ場

まだ何とか場所を全然選べるレベルでテントがポツポツあるくらいだった。
ちょっと丘になっている黒部五郎岳が望める場所にテントを張った。
ここなら星も撮れるかも♪




そしてビールをプシュー
最高です^^♪


この時間の到着なら薬師岳を往復できないこともなかった。
でも、あと3日ある。。。
薬師岳は1泊だけででも来れるし、やめとこっと。
潔く、諦めた (^^ゞ
諦めたというより、ほぼのっけから登る気がなかった(笑)


消炎鎮痛剤を塗って、プラティパスに水を入れてそれでしばらく肩を冷した。





その後、このテン場は足の踏み場もないくらいテントでいっぱいになっていった。
そりゃそうだよね?
太郎平小屋も、薬師岳山荘も、薬師沢小屋も収容人数は少ない。
そして、テン場は薬師峠キャンプ場くらいしかない。
あんなにいっぱいの車の台数分の人数が、
この4箇所のどこかに集まるんだもの・・・

テントで来る人は山ほどいるんだね。
2年前までテント泊が考えられなかった私は、まだまだ考えが甘かったよ^^;



とても晴れているので星も出るだろうと、
20時くらいに目覚ましをセットしてちょっと仮眠。
すると、19時頃うとうとしていたら外から、

「うわ〜〜!星がめっちゃ綺麗〜☆」

と声が聞こえた。
テントから顔を出してみるともう既に満点の星空☆
お天気には恵まれそうだな、この連休・・・

翌朝のことを考える・・・
テント撤収、どれくらい時間かかるだろう?
明日の行動、雲の平でのテン場の確保を考えて早めに出発することに。
ここのテン場の人の殆どが雲の平に行くだろうし、双六側からも集まるだろうし・・・

よく考えたら、一人でテント泊はまだ2回目。
そして、3泊以上のテント泊は初めて。
暗い中でのテント撤収経験なし。


さてどうなる?


20:00 就寝

おやすみ〜(ρд-)zZZ




【2日目へ】