常念岳・蝶ヶ岳

日程:2010年7月18、19日
山行お仲間:AKM48(Kがモン吉)



1日目
行程:三股〜前常念岳〜常念岳〜蝶槍〜蝶ヶ岳〜




この夏山で一番混雑するといわれている3連休。
3日間なら、西鎌か、もしくは燕〜蝶を縦走、
2日間なら奥穂か北穂に行きたいねって行ってたんだケド、
先週、涸沢から見上げたザイテンはぎっしり雪、北穂へのルートもきっちり雪。
今回は、雪山経験のない仲間がいるので、
アイゼン・ピッケルが必要なところはパス。

アイコンシェルの設定を長野にしておくと、
3連休手前の金曜日まで、警報や土砂崩れ厳重警戒体制がバンバン出まくっている。
さすがにちょっと怖い・・・。

今回は関西メンバー3人で出動なので、
一旦メンバーの実家で待機させてもらって相談することに。
私が冗談で
「1日目は山やめて海行く?」
なんていったら、本当に海へ行こうということに。

「じゃぁ、私一旦家に水着取りに帰るわ〜」
って言ったら、そこまでしなくていいらしい・・・
(なんでだよ〜!海に行って入らないのかよ〜!)

ということで、1日目に早朝に滋賀を出発し、
北陸道経由で海に寄って糸魚川から穂高に南下。

そして、
三股→常念→蝶→三股
を行くことに決定した。

なので、1日目は啼鳥山荘というところを予約して1泊することに。



3日間の予定をしていたので、昨年の白山でムッ酒〜さんから学んで、
しょうが焼きのタレをお肉にあらかじめしみこませたものを冷凍していて
これを1日目の山の中で食べる予定だったが・・・
これを、山ではなく海辺で食べた!^m^



☆生姜焼き

うーんっま♪
とっても暑かったんだけど、
ジリジリ日差しも強かったんだけど、食欲は増進。
美味しかった。
でも、もやしは水が出るので残り汁をどうするかという
今後の課題が浮上。




☆日本海

うーみーはひろいーなーおおきいな〜♪


とっとと、啼鳥山荘に移動して早く寝るつもりが、
Aさんが山用のコップを買いたいということで、白馬にある山用品のお店、ラッピーに。
ここのお店、安いんです・・・
3人それぞれ、予定外の買い物が始まる(笑)
みんな衝動買♪
もちろん、私もあるもの衝動買いしちゃいました。




☆啼鳥山荘

堀金にあるほりで〜ゆ〜をもうちょっと上がったところにあるこの山荘。
とってもきれいでお風呂もついている。
かなり良かったです。

明日は早くに出発ということで、早く寝ようと
みんな急いで支度、
急いで夕食、
急いで入浴
急いで就寝・・・

ところが・・・


夜・・・

パァーン!
キャー

パァーン!

パァーン!

パァーン!

キャー!!



外でバーベキューをしていた若人の打ち上げ花火と女子のおたけび。
もう23時前です・・・
うるささ、非常識さ、寝れない焦りとの相乗効果で痺れをきらし、
山荘の方に「寝れません・・・どうにかなりませんか」と懇願する。

山荘の奥さんが注意に行ってくださって、花火とおたけびはなくなったものの、
山荘へ帰ってくるときのまたうるさいこと、うるさいこと。

結局、2時間半程度しか寝ることができなかった。
前日の睡眠時間も3時間弱・・・
これで明日の10時間40分の行程は厳しいなぁ。。。



3:00起床

寝付いたらあっという間、3時間くらいしか寝ていないけど、
とりあえず、起きて準備をする。
私は常念小屋泊まりにしようかなぁ・・・なんて考えが頭によぎる。



4:00
ほりで〜ゆ〜の近くの登山者駐車場を出発。
三股までタクシーで。
というのも、この連日の雨、土砂災害。
長い間、山の中に車を置いておくことが怖かった。
しかも、地形が地形だし。

AさんとMさんが快くタクシーで向かうことを快諾してくれて、タクシーで向かうことに。

三股に着くと異常なほどの車の量。
停めるところがないどころか、無茶苦茶な停め方で、
もし下山してきても明らかに出れない車がある。

これはひどい・・・
結果論だけど、タクシーで来て大正解だった!



4:45 三股駐車場






5:00  三股



ここから、蝶・常念の分岐を経て、
ひたすらジグザグ上がる。
寝不足の割にはたんたんと歩く。
暑い・・・
でも風があったのでなんとか歩けた。




7:15  稜線に出た。






とりっぴ!
今日はちゃんと・・・




Newスタイルだよ〜☆






ここからは富士山もきれいに見えて、



そりゃ〜撮るよね〜


しばらく尾根や岩場をひたすら上がる。
うん、2日で6時間しか寝てないにしては元気かも。




次第に穂高が見えてきた。
やっぱりいいね〜♪



9:00  前常念
(休憩30分)



前常念で多めに休憩。
ここからの常念ってこんなんなんだ〜。
前来た時は大天井の方面からだった。
こっちからの景色って尾根が右側にカーブして続いてて、
絵的に素敵☆
(その分歩く距離は増えるけど・・・)






実はAさん、登山を初めて以来、一度も青空に出会ったことがない!!
過去に2回ご一緒したけれど、見事に曇り。
視界なし。
その他の山行でも晴れたことがないんだって。

私なら、「おもしろくなーい!」とかいって、登山やめそうだけど^^;

今回、初めての青空だそうで、それはそれは晴れの晴れ舞台?でした〜
おめでとう〜晴れ山あっぱれ!






久しぶりのチングルマ☆





ホント、青空おめでとう!
絵になってるよ☆

♪会いたかった〜会いたかった〜会いたかった〜、イエイ! 槍に〜♪
by AKM48


私の持っている槍ヶ岳・穂高岳の地図は2005年度版。
これによると、前常念から少し行ったところから
常念小屋へのトラバースルートが実線で記載されている。
でも、三股を出るとき駐在の方に
「ここは残雪があるか、荒れているかで通れません」
と言われた。
残雪はなかったけれど、2010年度版にはこのルートはなくなっていて、
実際に見下ろすと、うっすらルートがあるものの、途中で切れていたりして
殆ど「道」にはなっていなかった。
したがって、三股から常念小屋に向かう場合、
嫌でも山頂近くまで行ってから下らないといけないので、要注意〜☆




10:20  常念小屋と常念の分岐付近







10:30  常念岳山頂



いや〜なんとかここまで来ましたな。




☆蝶へ続く稜線

素敵だけど・・・
まだまだ先は長いよね〜^^;






歩くにつれてどんどん穂高連峰が近くなってくる。





でも、この辺りは稜線歩いていて気持ちがいい。
ずっと右に穂高が見えているからね。






振り返ると・・・

常念からどーんと下ってきました。
そして、3年前忘れもしないあのしんどさ
ここから、山を3つ越えなきゃいけない・・・
3年経った今も、あのときと同じようにしんどいだろうか・・・?
3年前はそれでも走っていたけれど?





はい、これから登ります。
暑いし、さっきみたいな風も吹いてない・・・

ここからバテバテのはじまりだった。




お花にいっぱい





はげましてはもらうけど




もうだめ・・・

荷物もMさんにちょっと持ってもらって
シンガリで一生懸命着いていく。
3年前はしんどいと思いながらも走っていたけれど、
走るなんてとんでもない〜






最後の登り〜
その前にまた下らなきゃいけない。
ぎゃー、蝶槍まであんなに遠い。
寝不足は今になってとどめをさしてきた。



でも・・・?





結構あっという間だった(笑)
遠くからみたらあんなに尖っているのに近づくとそんなでもないんだよな。



絶景を目の前にお昼寝の人たち



私達とほぼ同じペースで追いつき、追い越しを繰り返していた3人パーティー。
行程を聞くと、私達と同じルートでしかも、蝶ヶ岳で1泊せずにそのまま日帰りで下りるらしい。
大丈夫ですか?









15:00  蝶ヶ岳ヒュッテ到着



いやー、疲れた。
寝不足すぎて辿りつけないんじゃないかと思った程。

山小屋の受付を済ませて、荷物をおろし、
もう夕飯食べちゃおうと小屋前のテーブルを確保。
Aさんに少しだけ場所を見ておいてもらって、
食材を取りに行って5分も経たないうち戻ると、すごい大勢の人に占領されている。
別に私達は理不尽な場所の取り方をしていたわけではなく、
ほんの3人分の場所を確保していただけなのに、
食材を取りに席を外していた私達2人でさえ入れないくらいになっていた。

「どういうこと??」

あとでAさんに事情を聞くと、「場所取っています」と言ったのに、
「まぁまぁ、これでも」
と、どうでもいいようなお菓子を渡されて無理やり座ってきたらしい。
場所代のつもりか?

その後、このグループの中のおじさんの一人が、
小屋の部屋(みんなが寝る部屋)の中でタバコを吸っていた。
非常識パーティー。
これだから混雑時の小屋はヤダ。
こんな人ばかりではないとは思うけど、ちょっとツイてなかったな。

小屋入り口の自炊スペースがあいたので、
そちらに移動し、夕食を作り始める。
すると、なんやら外が騒がしい。
ちょっと見に行ってみると!





まさかまさかのブロッケン!
私、はじめて!!

お陰でちょっとプンプン気分もおさまった。





夕焼けまで、写真撮ったり思い思いに過ごした。




☆雲湧くジョニー




☆1cmマクロ最高!





穂高に雲がかかっていて、夕焼けはイマイチだった。
だけど、それなりに日が沈むまでの時間を楽しみました。
夜は比較的スペースのあるところで寝られたものの
鼾の音楽祭。

う〜ん、やっぱり混雑時はテントに限る・・・





2日目
行程:蝶ヶ岳〜まめうちだいら〜三股




4:15  起床

ここから富士山見えたんだ〜



結構風が強くて寒いです。

ご来光を待ちます。






でも私は穂高の方ばっかり向いてます。





ここからの景色は今も変わらず・・・




大好きだなぁ〜〜♪
おはよう涸沢。




槍もおはよう!






そして、日の出〜。
おはよう!

3年前と同じく、雲の層があって、日がだいぶ高くなってから
雲を超えてのご来光でした。






モン吉もおはよう〜






いつも見守っています☆




7:30  出発




良かったね、晴れて^^




これで君も正真正銘の晴れ男。





蝶ヶ岳ヒュッテを出て、いきなり、
「最終ベンチ?!」
もうベンチないの???
あ、登りの場合ね。





ジョニーにサヨウナラ。
またね^^






地に這う根っこのように逞しく粘り強く生きよう。



9:30  まめうち平




たんたんと下ります。





実は1日目のラッピーで衝動買いしたのはこのスカート☆
安かったのよ〜。
とりっぴ的に言わせれば、やっぱり丈が長いか・・・^^;





もう少し!




10:40  三股駐車場




ハイ、到着、おつかれさまでした〜
こんなにたんたんと歩いていたのは、タクシーの予約時間があったから。
余裕こいてたらどんどん時間がすぎて行って、
途中からもくもくと下ったわけです。

ほりで〜ゆ〜でお風呂に入って、さっぱりしたあと、
蕎麦屋をさがし、蕎麦処「常念」というところ発見したのでそこへ。





雰囲気のよいところでした。




帰りはさすが3連休、混んでなければいくらなんでも5時間くらいで帰れるのに
7時間以上かかりました・・・

連日の睡眠不足に帰りは見事にみんな爆睡。
私も運転しててもすぐに眠くなって、
「ギブ〜!代わってぇ〜〜」

でも、直前まで雨でどうなるかと思ったけど、
お陰ですっきり晴れた青空の下で楽しめて良かった、良かった。
バテバテの私を引っ張って行ってくれたメンバーにも感謝です。

AKM48、次も晴れるかな?
この晴天、最初で最後だったりして・・・^^;



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